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石ってすごいね

ある地球科学者のひとりごと。なぞかけ、なぞときの日々。

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須磨で焦る

3月14-16日。
毎年恒例の変成岩などシンポジウムが石井さん、奥平さんのお世話で神戸の須磨で開催されました。

須磨は大阪から続く平地が閉じる地理的位置にあり、昔の都から見て一番西の端にあたる場所。
源平合戦ゆかりの、歴史を感じられる場所です。私が幼少期を過ごした舞子が近く、親になって
戻ってくることに少し時の流れを感じながら、学生と共に車でやってきました。

この変成岩などシンポは、金沢に坂野さんがおられたときにルーツがあるそうです。
当時のメンバーが変わらず雰囲気を作ってくださっていて、議論の熱さと発表者への敬意が心地よい。
一見、時流の中心とはやや離れたところにあるように見えて、
新しい科学を切り開いていこう、創っていこう、という確かな熱意があり、
厳しい中にもポジティブな議論が交わされ、密度の濃い時間が流れています。

今回もいつものとおり、その世代の方々を軸にシンポが進んでいきました。
歴史的な流れの中に研究意義を定義し、発表された結果が問題にどこまで貢献しているかを問い直す。
議論を経て、おもしろさの発見があります。

一方で、この「いつもどおり」に若干の焦りも感じるのです。
知識が劣るのは仕方がないにしても、探求心や情熱においても圧倒されます。
そして、ディスカッションをつくっていく、という部分に大きな差があります。
自分も大きな科学的な枠組みの中で考える習慣をつけないとなあと思います。

変成岩などシンポでは、毎年何かしら焦っている気がします。
だからこそ、また来年も参加しようと思うんですね。
そういった雰囲気づくりに私も貢献できたら、と思います。
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解禁

今年はシューカツ開始が遅くなると聞いていましたが、3月でした。

早速講義棟が企業説明会の会場となり、スーツ姿の人たちでいっぱいです。
どこの人たち?という第一印象なのですが、どうも金沢大の学生さんらしいです。
知っている子も知らない人に見えます。

聞くところによると、始まりは遅いが、終わりは早くなる、ということなので期待しています。
はやく大学に戻っておいで~。

片山郁夫さん

理学談話会の演者に広島大学の片山さんをお招きしました。

地球科学の大きな問題にチャレンジして、インパクトのある成果を
継続して出しておられる研究者。変成岩研究からスタートして
実験の世界に飛び込み、摩擦、破壊と新たな分野へと進んでこられています。
今回は、粘土鉱物の摩擦挙動と沈み込みプレート境界の固着・すべりについて
最新の成果をお話してくださいました。

問題の切り口とそこへの的確なアプローチ。
言葉にするとシンプルですが、研究者としてのセンスが問われる部分。
このスッキリさがよいなあ、とあらためて感じました。

夜は学生を交えての片町での懇親会。
すべての学生に語りかけて、しっかりモチベートしてくださって、感謝感謝。
片山さんのかもす空気でずいぶんと盛り上がりました。

春休みに入ろうかという時期でしたが、参加した学生は得がたいものを
受け取ったのではないでしょうか。

見ればカワル

先週は、SEMを使った観察で、気になっていたところを確認しました。

まずは金沢大学のFE-SEm(共同利用装置)で蛇紋岩のクローズアップ。









翌日は名古屋大を訪れてEBSD観察。










いずれも当初想像していたのとは違うものが得られました。
予想していなかったわけではないけれど、予想を超えた説得力ある像。
アイデアを組み換えざるを得なくなったのですが、「なっとく」です。


橘省吾さん

北海道大学の橘省吾さんを講演会の講師としてお招きしました。
キャリアパス支援講演会という名目で、橘さんが研究者として
進んできた中で節目になったことなどをお話してくださいました。

橘さんははやぶさ2サンプルリターン計画のサンプリングチームのメンバー。
惑星を作った材料、そして太陽系形成過程の記録を残す物質を地球に持って帰ろうとされています。
その根っこにあるのは純粋な疑問であったり、探求心である、ということでした。

橘さんとは同世代ですが、地球の内と外でフィールドが違っていて、
共通の先輩を持つくらいの接点しかなかったのですが、
今回お話を伺うと共通点が多くって驚きました。

これまでやってこられた、隕石の組織を読み解くための実験を行なっていくというアプローチに、まず通ずるものがあり。
その実験の一つで、蛇紋石とブルース石を作って、速度論的な議論をしようとしている点まで同じ。
宇宙と地中で反応は全然違うのですが。

偏光顕微鏡実習を担当している(た)、というのも共通点。
物を見ることを大事にしようという姿勢が似てくるのも、当然かもしれません。

私が在籍していた京都大学にもよく来られていて、北村先生と議論されていたそうです。
そのあたりに根っこがあるのかなあ、という気がしました。

常に先を見てアクションを起こしていこう、という若者たちへのメッセージ。
進学を迷っている人たちはいい刺激になったのではないでしょうか。

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