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石ってすごいね

ある地球科学者のひとりごと。なぞかけ、なぞときの日々。

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鉱物科学会2016

金沢大学にて鉱物科学会が開催されています。

初日からポスターがずらりと並んで、にぎわいました。











発表者として参加してみて、よい会場だな、と感じました。
ほどよい距離感で口頭発表会場とポスター会場があり、
ポスターの前のスペースもゆったり。
そばにはたくさんのいすがあって、リラックスできます。

2日目は、受賞者表彰&講演、シンポジウムが開催されます。
ドイツ滞在でお世話になったバイロイト大の桂さんが学会賞を受賞されます。









早朝から入念に会場のチェックをされるLOC委員長の姿が・・・。

今日もよい一日になりますように。
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要旨づくり

地質学会の発表要旨締め切りが近いということで、
学生と一緒に文章を考えていました。

研究のエッセンスを抽出して言葉にする作業。
時間はかかりますが、面白いものですね。

ひとまず今出せる最も良質で美しいものを、と
うんうんうなっていると、それなりに良いものが出てくる。

発表へ向けて、まだまだこれから、なのですが。

Mehgan & Christy








アリゾナ州立大学のChristy Tillさん(右)とPhD学生のMehgan Guildさん(左)が
四国山地の調査からGoldschmidt会議参加の道中に金沢を訪れてくださいました。

写真はセミナー前のひととき。

沈み込み帯におけるB同位体と流体&鉱物の形成圧力の関係について、と
メルトの生成/平衡温度圧力推定の新しい方法についてのお話をしてくださいました。

そのあとも、共同研究の打ち合わせと分析試料の観察、と中身の濃い時間。
夜は、Petrology Groupの定番コースで北陸の味を楽しんでいただきました。
「普段は飲めないけど、ここでは何杯も飲める」と
Mehganが日本酒をおかわりしてくれた時には、心のなかでガッツポーズ。

国を越えて真剣に科学の話ができるのはいいですね。

瀬戸内のHMA

2015年度春季四国調査の第5報。

アメリカからのお客さんたちのもう一つの興味はHMA。
High Magnesian Andesite、高Mg安山岩です。

讃岐ではうどんと同じくらいどこででも見られる岩石。
こんもりとしたどんぶり型のお山や平らな屋根のお山は、
たいていが1300万年ほど前に噴出した安山岩です。
中でもガラス質の岩石は、学術名 Sanukite。
地元ではカンカン石と呼ばれ、楽器になるほど良い音がします。

今回は高松の屋島と小豆島を訪れました。景色のよいところです。

屋島の頂上はまっ平ら。溶岩流の上面地形が残っています。
(海から山の全貌がよく見えました)









小豆島へフェリーで渡ります。











四方指展望台から星ヶ城山方面の眺望。
成層する爆発角レキ岩の上位に幾層かの溶岩シートが見えます。
溶岩流の中核塊状部が崖をなしています。










小豆島にはロマンチックな地名が多いように思います。
いつごろ付けられたものなのでしょうか?




深部プレート境界に迫る

2015年度春季四国調査、第4報。

アメリカからの研究者3名がグループに加わり、
さらに金沢から海野さん、三浦さんが合流して、
合計9名での四国赤石山系登山。

東赤石岩体第2次調査のターゲットは沈み込み帯深部に由来する岩石群です。
アメリカからわざわざ来られているだけあって、サンプルへの情熱は並々ならぬものがあり、
高密度の岩石もとにかくザックへ。目的地の権現越にたどり着くまでに相当の重量に。

さらに権現越では雨粒が落ちる中、がれ場下の露頭へ。
みなが上がってきたあと落石があるなど、今回もなかなかスリリングな時間でした。









目的が達成できてみなさん満足そうです。

しかし、このあと長い長い下り道が待っていたのです。。。

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