お別れ

私の研究を支えてきてくれた妻が、2015年12月30日に亡くなりました。

崩れがちになる生活のリズム、食を整え、日々の悩みを温かく聞き、
ときに議論にコメントをくれることもありました。
何より、私の研究者としての力を一番信じてくれて、
成果が出たときには一緒に喜び、進まない時も変わらずにサポートしてくれました。

年明けに行われたお通夜と葬儀には、遠方の古い友人から近くの仲間まで、
本当にたくさんの方が参列してくださって、みなさんに温かく見守られながら
旅立っていきました。あらゆることに真摯に、そして情熱を持って向き合い、
暮らしていく中で、心のつながりを築いていたことが感じられました。

昨年、夏から秋に差し掛かるころからは、思うように動けない日々の中、
私が研究、学生指導、授業のために出掛けていく時間を作り、冬休みに一つ一つ
思い出を積み上げるように家族の時間をセットアップしていたことを思うと、
最後まで私や子供たち、そして学生たちのことを考えてくれたのだと感じます。

これまで応援してくれた妻のためにも、今ある研究成果を形にし、
さらに、新たな課題にチャレンジしていきたいと考えています。
研究室が家族のようになって、力をもらい与え合いながら、
科学を楽しんでいけたら、と思います。

10月が去る

後期の授業が始まって、はやひと月。
若狭へ出かけたのが、ついこの間のことのように思えます。

１０月は書類カキ。
なんだかうまく向き合えず、ずるずると。
月の終わりにようやく完成しました。

卒論生も文献演習という英文翻訳の課題で缶詰め状態。

一番良い季節に、遊びにも調査にも出られないのは、いかがなものかと。
本当に、何とかならないものかと。

今年ほど良い天気だと、思わなくもないですが。

抑圧から解放されて、正気に戻れるのは幸いかと。
少し落ち着いて分析のことなど考えていきましょうか。

いいこと考えた！

３歳になった末っ子が、おもちゃのレールをうまくつなぐようになりました。
これまでは行き当たりばったりだったのが、「出来上がり」をイメージしながら
パーツを選んでつないでいます。

解決のために何かアイデアが出てくるたび、つぶやいています。

「いいこと考えた！」「いいこと思いついた！」

なかなかいい言葉。何度も聞いていると元気が出てきます。
いつもこんな風に、新しいことを考えていけたら、なんて
初心に帰らせてくれたので、ブログに記録。









丸い輪っかが末っ子作。机の上のコースは姉兄の作品です。

夏休み終了

10月に入りました。
夏季休暇が終わり、ぼちぼちと授業が始まっています。

夏休みと言っても、休んだ感じが全くしません。
振り返る間もなく過ぎてしまいました。

2ヶ月の空白を埋めるべく、
時間をさかのぼって書き留めていこうと思います。

インフルエンザ

今年は早く流行が来ているようです。

おそらく娘がもらってきた何型かのインフルエンザに
感染してしまったと思われ、今週はまるまる自宅で過ごすことになってしまいました。
後半は妻も寝込んでしまい、家事を回しながら子守もしながらという
まさしく目が回りそうな刺激的な自宅療養、ということになりました。

重要な役割も果たすことができず、
いろいろな約束もキャンセルすることになり、
卒論生との議論も先延ばしになり、
いろいろな手続きが後手後手になってしまい、
多方面に迷惑をかけております。

すこしふとんから出た合間に、メールだけは何とか打っています。
メールっていうのはどんな体調でも打てるもので、
エネルギーを必要としない連絡ツールなのだなあと感心します。
でも、いろいろと抜け落ちていることも多々ある状態。
高熱が続くと、頭の中はこんな風に断片的になるのだなあと
うなづいています。

頭痛の感じや、痛みの出る場所、順番など、おなじみのパターンで、
しっかりと症状を出し切ってやり過ごしてあげると、次の症状、次の箇所へ行ってまたしばらく。
休息と回復のサイクルが自分の体の中で動いているのを感じると少し安心します。
体のこと、考えているようで考えていなかったなあ、と思い出させてくれた、
ということで、風邪って必要なのかなと受け入れることにしています。