忍者ブログ
Admin§Write

石ってすごいね

ある地球科学者のひとりごと。なぞかけ、なぞときの日々。

HOME ≫ [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66]

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


初夏の緑の中で石をたたく

いよいよ始まりました、野外調査法。

今日は宝達山へ出かけて、花崗岩、片麻岩を観察し、地殻の比較的浅いところで
起こったマグマプロセスについて考えました。

昨年は冬に差し掛かる時期だったので、どちらかといえば過酷な条件での実習を強いられてましたが、
今年は青空が広がり、穏やかな光に包まれる最高の天気。
普段は見えないようなものも見えてきたり・・・。

山頂でも笑顔が広がります。

野外調査法_宝達山巡検






2年生の皆さん、ハードロックをたたいてみた感触はいかがでした?
PR

蛇紋岩が熱い

千葉の幕張メッセで開催される地球惑星科学連合大会に参加して参りました。
今年は地球学コースの先生方に無理を言って、授業を休ませていただき、
少し長めに滞在して蛇紋岩に焦点を当てたセッションに出席してきました。

比較的小さな部屋だったとは言え、立ち見でも入りきれないくらいの盛況ぶり。
蛇紋岩の虐げられようを長年見てきた私としては、驚くべき状況でした。

なんとなく、そこに蛇紋岩があるんだろうなあ、と思われていたマントルウェッジ。
最近の地震波速度構造の解析から、蛇紋岩らしい特徴を持つ領域がかなり詳細に
見えるようになって来たこと。それがどうも最近話題の低周波地震の震源の位置と
関係があるらしいこと。また、分布に多様性があるらしいこと。いろんなことが
見えるようになってきました。

もし、蛇紋岩の分布域や構造が分かるなら、
沈み込み帯の力学的、化学的プロセスにおける役割をもっと具体的に論じることができるでしょう。
特に、地震発生過程において蛇紋石の物性を理解することは大切。
ということで、各分野で細々と(?)やってこられた研究者の方々が一同に会して、
成果を発表してくださったのでした。

▼ つづきはこちら

初夏の光を抜けて

ゴールデンウィークも過ぎ、初夏らしい景色が金沢にも広がっています。

週末から続いた好天も今日までと聞いて、昨日購入した中古の自転車を通勤に試してみました。
ペダル周辺からかすかにキシキシと摩擦音が聞こえるものの、なかなか快適です。
うちから学校までの整備された道なら問題なく走れそうです。

山側環状沿いに田上まで抜けて、新しく通った道を上って、自然研の駐輪場へ。
30分ほどの起伏のあるルートは、運動不足の私には十分満足できるものでした。
最後の山場、角間への坂道をベルト式の自転車で上りきれるか心配しましたが、
3段変速のおかげでサドルに座ったままクリアしました。

やはり、自転車のスピード感はいいですね。速すぎず、遅すぎず。
遠くに見える残雪の山々を眺めつつ、浅野川、犀川のきらきら光る流れを渡り、
道路脇の草むらに隠れるキジを横目に坂を上っていくと、丘の向こうに広がる青空。
雑木をつたう藤の花は満開です。

金沢に暮らしているんだな、とあらためて感じられた朝でした。

新年度

新しい年度に入り、いろいろと動き出しています。

それぞれ進級&卒業して新しいメンバー構成となるため
研究室、学生室の雰囲気がガラッと変わりました。

私は一年生相手の授業に今年度から参加することになり、
また、卒業研究を行なう四年生を受け持つことになります。

こぶし、さくら、じんちょうげ、木の枝が華やかになってきました。
いつのまにやら足元にも、すみれや菜花、つくしの顔も見えます。
一斉に湧き出したエネルギーに、心がふんわり持ち上げられるようです。

Nature tells us …

毎年恒例の変成岩などシンポジウムが金沢で開かれました。今年も熱い議論が交わされました。
三日間のうちスケジュールどおりに進んだ日は一日もなく、世話人は時間調整に追われました。
これはとりもなおさず研究発表会が盛り上がった、ということ。成功の証と理解しています。


このシンポではいつも、自分の研究者としてのアイデンティティを考えてしまいます。
最も近い研究者仲間が集まるからでしょうか。いや、優秀な研究者の方々を目前にして、
「同じ土俵で戦っても敵いそうにない」と強く自覚させられるからでしょう。

昨年は、「何をやるか」という視点で考えていましたが、今年は、「どうやるか」という面で
自分が見えてきた気がします。答えは簡単でした。それは「自然の声を聞く」ということ。

高い技術、理論的なバックグラウンドの元に実験、計算、観測により新たな事実を
明らかにしていく。そんなスタイルの研究発表は、華やかで魅力的に見えます。
しかし、聞いているうちに「自然の答えはどこにあるのかな」と空想してしまうのです。

知的なプロダクトが時々刻々と積み上げられていく横で、
のんびり自然を眺めている奴が一人くらい居てもいいんじゃないかなあ。
生産性は低いに違いないけれど、自然を信じていれば何か見つけることはできるでしょう。

「静かに行く者は健やかに行く健やかに行く者は遠くまで行く」

一年前に地震研の武井さんに教えていただいた言葉が、今ようやく飲み込めた気がします。

カレンダー ▽

最新CM ▽

プロフィール ▽


≪ 前のページ |PageTop| 次のページ ≫

※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【No.14】  Design by NUI.T  Powered by NinjaBlog