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石ってすごいね

ある地球科学者のひとりごと。なぞかけ、なぞときの日々。

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地震学会

静岡市グランシップで10/12-14に開催された地震学会に参加した感想など。

同じ地球科学の枠組みの中にあり、固体地球を扱う分野であるのに、
地質学とは全く違う雰囲気でありました。

発表者の姿勢(発表内容の大半は理解できなかったのですが)から感じたのは、
定量的であること、理論的であること、そして、予測につながること、を
自らに課しているんだなあ、ということです。

下はある発表者の冒頭のことば。物理屋さんとしての誇りを感じます。

「『滑り面は不均質だ』という話が続きましたが、私は均質な界面を仮定します。
それは、不均質であることを否定しようという訳ではなくて、
物理学的に生ずる不安定性だけで、どれだけ現象を再現できるか、
を突き詰めたいからです。」

これまであまり聞いたことがなかった言葉を何度も聞きました。

「雑駁なダイアグラムですが・・・」
「雑駁なモデルですが・・・」

「ざっぱく」であるかどうか、は地質学の世界ではあまり気にしない気がします。

分野融合というのが最近の流れと言われますが、確かに文化の違う「分野」という
ものが存在するのだな、と実感しました。いろんな分野の研究者が入り交じる
地球惑星科学連合大会ではお互いを尊重する空気なので、個性が出にくいようです。

一年に一度、違う空気、違うものの考え方・哲学に触れに来るのもいいかなと
ポジティブな心境になった3日間でした。


ところで、マスコミからは時折、地震学/地球物理学の社会への貢献が十分でない、
巨額の研究費を使って何をしているんだ、というような疑問の声が聞こえてきます。

そう思う方は、地震学会の発表、議論を聴いてみることをお勧めします。
これだけの英知を集結しても「社会が望む」答えに到達するには時間がかかるのだ
ということが実感できると思いますし、もしそう感じることができたら、
「批判よりも応援せねば」と感じるはずです。

素人が中途半端な批判できる領域ではなく、
研究者は十分に謙虚で、自己批判を重ねている、
というのが私の印象です。

そういった信頼できるグループが日本にあることを心強く感じました。
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初ダウンロード

iPodに初めてダウンロードしたのは
アンパンマンのマーチでした

こんな生き方をしたいよね、ていう理想
が歌われているのです

こんな歌を口ずさんで前を向いて進んで行きたい

まさしくマーチ

子供の心を忘れてしまった という人には
オススメです


半分

10月1日(引き続き、思い出モード)

私の師匠、名古屋大学のサイモン・ウォリスさんの教授昇進をお祝いするため
同窓生が犬山に集まりました。

初代から現役まで、けっこうな年齢の幅があります。
それもそのはず。サイモンさんが教員になられてから15年だそうです。

「教員生活の半分が過ぎました。あと15年続けられるというのはうれしい」

サイモンさんの希望に満ちたあいさつ。なかなか言えるものではないと思います。

卒業生の方々は、それぞれ、在学時とは少し違ったオーラをまとっておられます。
同窓生なので互いに上下なく付き合えていますが、みんな一目置かれる存在なんでしょう。

そんな卒業生たちも山へ登り、現役組と一緒にフィールドのレクチャーを受けたのでした。





豊後水道


























佐賀関半島の先端近くから。

佐田岬半島(四国)があまりにも近くてびっくり。

この海の下でSSEが起こっているのかあ、と思うと
スケールの大きさが実感できる。

この瞬間に動いていたとしても感じられないけれど。

そうやって知らないうちにひずみはたまっている。

社会もおんなじか。

※写真は曽田さんからいただいたものです。

長崎・蛇紋岩

思い出形式になってしまっていますが、続けます。

長崎を訪れるのは学部1年から2年にかけての春以来、でしょうか。
ただひたすら土地のものを味わって(食べ物も風景も)旅していたころと
なんだか違った心持で街を歩いています。

平和公園に立ち寄ると、中学生のときに被曝されたという男性が
修学旅行の生徒さんたちに体験を語っておられました。
何度となく、何度となく、繰り返し話してこられた。
そして、今日もまた、喉が嗄れるのもいとわずに、
出会う人、一人ひとりに語りかけておられます。

これほどに語り続けられるものを私は持っているだろうか。
それほどの気持ちを持って語っているだろうか。
移りゆく時代の流れの中で、変わらないものを見つめていかなければいけない、
捉えていかなければいけない、と感じました。

今回、長崎を訪れたのは蛇紋岩の研究仲間で情報交換&議論をするため。
ホスト役をしてくださった広島大の片山さんを中心に、富山大、静岡大、
京都大、金沢大などの関係者が長崎市はずれの日吉に集まりました。
橘湾の向こうに雲仙が見える素敵なロケーション。好天に恵まれました。



今回、私が発表に用意したのは、
昨年、八ヶ岳セミナーでの宿題になっていた(というか自身に課した)
「マントルウェッジ蛇紋岩化の岩石学的イメージ」。
一年経って、一歩進んだお話ができるのは幸せなことです。
石神、横山と一緒に石を眺めてきた1年間の成果です。

講演者に好きなだけ時間が与えられる、という空気でセミナーが進んでいたせいか
(話し手だけでなく聴衆が引き延ばしにかかる、いまどきあり得ない空気!)
話し終わると1時間30分も過ぎていました(最長は道林さんだと思う)。

話したいことを話し、聞きたいことを聞く。こんなゼミらしいゼミは久しぶり。
(訊かれたくないことを訊かれ、聞きたくないことを聞く、と思っている人はいませんか?)
参加した学生さんたちも、その空気を持ち帰ってくれることでしょう。

来年は早池峰-宮守コンプレックス、宮澤賢治の愛した蛇紋岩のそばで、
新しい成果とビジョンを持ち寄って議論することになりそうです。
そのときに、また一歩進んだイメージをお話しできるように、
考えていきたいと思います。


追伸:
帰りにFSOの曽田さんに佐賀関半島へ連れて行ってもらいました。
典型的と言うか、なんというか、つかみどころがない感じの蛇紋岩。
フェリー出港の時間が迫る中で、何かを読み取ろうにも心落ち着かず、
黒浜で石投げしている子たちに語るべき言葉もなく・・・。
うーん、とうなるばかり。

それが、ちょっと悔しく、またうれしくもあり。

また行きたくなる気がします。

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