地震学会
2011.11.02 |Category …研究のこと
静岡市グランシップで10/12-14に開催された地震学会に参加した感想など。
同じ地球科学の枠組みの中にあり、固体地球を扱う分野であるのに、
地質学とは全く違う雰囲気でありました。
発表者の姿勢(発表内容の大半は理解できなかったのですが)から感じたのは、
定量的であること、理論的であること、そして、予測につながること、を
自らに課しているんだなあ、ということです。
下はある発表者の冒頭のことば。物理屋さんとしての誇りを感じます。
「『滑り面は不均質だ』という話が続きましたが、私は均質な界面を仮定します。
それは、不均質であることを否定しようという訳ではなくて、
物理学的に生ずる不安定性だけで、どれだけ現象を再現できるか、
を突き詰めたいからです。」
これまであまり聞いたことがなかった言葉を何度も聞きました。
「雑駁なダイアグラムですが・・・」
「雑駁なモデルですが・・・」
「ざっぱく」であるかどうか、は地質学の世界ではあまり気にしない気がします。
分野融合というのが最近の流れと言われますが、確かに文化の違う「分野」という
ものが存在するのだな、と実感しました。いろんな分野の研究者が入り交じる
地球惑星科学連合大会ではお互いを尊重する空気なので、個性が出にくいようです。
一年に一度、違う空気、違うものの考え方・哲学に触れに来るのもいいかなと
ポジティブな心境になった3日間でした。
ところで、マスコミからは時折、地震学/地球物理学の社会への貢献が十分でない、
巨額の研究費を使って何をしているんだ、というような疑問の声が聞こえてきます。
そう思う方は、地震学会の発表、議論を聴いてみることをお勧めします。
これだけの英知を集結しても「社会が望む」答えに到達するには時間がかかるのだ
ということが実感できると思いますし、もしそう感じることができたら、
「批判よりも応援せねば」と感じるはずです。
素人が中途半端な批判できる領域ではなく、
研究者は十分に謙虚で、自己批判を重ねている、
というのが私の印象です。
そういった信頼できるグループが日本にあることを心強く感じました。
同じ地球科学の枠組みの中にあり、固体地球を扱う分野であるのに、
地質学とは全く違う雰囲気でありました。
発表者の姿勢(発表内容の大半は理解できなかったのですが)から感じたのは、
定量的であること、理論的であること、そして、予測につながること、を
自らに課しているんだなあ、ということです。
下はある発表者の冒頭のことば。物理屋さんとしての誇りを感じます。
「『滑り面は不均質だ』という話が続きましたが、私は均質な界面を仮定します。
それは、不均質であることを否定しようという訳ではなくて、
物理学的に生ずる不安定性だけで、どれだけ現象を再現できるか、
を突き詰めたいからです。」
これまであまり聞いたことがなかった言葉を何度も聞きました。
「雑駁なダイアグラムですが・・・」
「雑駁なモデルですが・・・」
「ざっぱく」であるかどうか、は地質学の世界ではあまり気にしない気がします。
分野融合というのが最近の流れと言われますが、確かに文化の違う「分野」という
ものが存在するのだな、と実感しました。いろんな分野の研究者が入り交じる
地球惑星科学連合大会ではお互いを尊重する空気なので、個性が出にくいようです。
一年に一度、違う空気、違うものの考え方・哲学に触れに来るのもいいかなと
ポジティブな心境になった3日間でした。
ところで、マスコミからは時折、地震学/地球物理学の社会への貢献が十分でない、
巨額の研究費を使って何をしているんだ、というような疑問の声が聞こえてきます。
そう思う方は、地震学会の発表、議論を聴いてみることをお勧めします。
これだけの英知を集結しても「社会が望む」答えに到達するには時間がかかるのだ
ということが実感できると思いますし、もしそう感じることができたら、
「批判よりも応援せねば」と感じるはずです。
素人が中途半端な批判できる領域ではなく、
研究者は十分に謙虚で、自己批判を重ねている、
というのが私の印象です。
そういった信頼できるグループが日本にあることを心強く感じました。
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初ダウンロード
2011.10.31 |Category …若者たちへ
iPodに初めてダウンロードしたのは
アンパンマンのマーチでした
こんな生き方をしたいよね、ていう理想
が歌われているのです
こんな歌を口ずさんで前を向いて進んで行きたい
まさしくマーチ
子供の心を忘れてしまった という人には
オススメです
アンパンマンのマーチでした
こんな生き方をしたいよね、ていう理想
が歌われているのです
こんな歌を口ずさんで前を向いて進んで行きたい
まさしくマーチ
子供の心を忘れてしまった という人には
オススメです
半分
2011.10.25 |Category …研究のこと
10月1日(引き続き、思い出モード)
私の師匠、名古屋大学のサイモン・ウォリスさんの教授昇進をお祝いするため
同窓生が犬山に集まりました。
初代から現役まで、けっこうな年齢の幅があります。
それもそのはず。サイモンさんが教員になられてから15年だそうです。
「教員生活の半分が過ぎました。あと15年続けられるというのはうれしい」
サイモンさんの希望に満ちたあいさつ。なかなか言えるものではないと思います。
卒業生の方々は、それぞれ、在学時とは少し違ったオーラをまとっておられます。
同窓生なので互いに上下なく付き合えていますが、みんな一目置かれる存在なんでしょう。
そんな卒業生たちも山へ登り、現役組と一緒にフィールドのレクチャーを受けたのでした。


私の師匠、名古屋大学のサイモン・ウォリスさんの教授昇進をお祝いするため
同窓生が犬山に集まりました。
初代から現役まで、けっこうな年齢の幅があります。
それもそのはず。サイモンさんが教員になられてから15年だそうです。
「教員生活の半分が過ぎました。あと15年続けられるというのはうれしい」
サイモンさんの希望に満ちたあいさつ。なかなか言えるものではないと思います。
卒業生の方々は、それぞれ、在学時とは少し違ったオーラをまとっておられます。
同窓生なので互いに上下なく付き合えていますが、みんな一目置かれる存在なんでしょう。
そんな卒業生たちも山へ登り、現役組と一緒にフィールドのレクチャーを受けたのでした。
豊後水道
2011.10.24 |Category …美しい地球
佐賀関半島の先端近くから。
佐田岬半島(四国)があまりにも近くてびっくり。
この海の下でSSEが起こっているのかあ、と思うと
スケールの大きさが実感できる。
この瞬間に動いていたとしても感じられないけれど。
そうやって知らないうちにひずみはたまっている。
社会もおんなじか。
※写真は曽田さんからいただいたものです。
長崎・蛇紋岩
2011.10.24 |Category …研究のこと
思い出形式になってしまっていますが、続けます。
長崎を訪れるのは学部1年から2年にかけての春以来、でしょうか。
ただひたすら土地のものを味わって(食べ物も風景も)旅していたころと
なんだか違った心持で街を歩いています。
平和公園に立ち寄ると、中学生のときに被曝されたという男性が
修学旅行の生徒さんたちに体験を語っておられました。
何度となく、何度となく、繰り返し話してこられた。
そして、今日もまた、喉が嗄れるのもいとわずに、
出会う人、一人ひとりに語りかけておられます。
これほどに語り続けられるものを私は持っているだろうか。
それほどの気持ちを持って語っているだろうか。
移りゆく時代の流れの中で、変わらないものを見つめていかなければいけない、
捉えていかなければいけない、と感じました。
今回、長崎を訪れたのは蛇紋岩の研究仲間で情報交換&議論をするため。
ホスト役をしてくださった広島大の片山さんを中心に、富山大、静岡大、
京都大、金沢大などの関係者が長崎市はずれの日吉に集まりました。
橘湾の向こうに雲仙が見える素敵なロケーション。好天に恵まれました。

今回、私が発表に用意したのは、
昨年、八ヶ岳セミナーでの宿題になっていた(というか自身に課した)
「マントルウェッジ蛇紋岩化の岩石学的イメージ」。
一年経って、一歩進んだお話ができるのは幸せなことです。
石神、横山と一緒に石を眺めてきた1年間の成果です。
講演者に好きなだけ時間が与えられる、という空気でセミナーが進んでいたせいか
(話し手だけでなく聴衆が引き延ばしにかかる、いまどきあり得ない空気!)
話し終わると1時間30分も過ぎていました(最長は道林さんだと思う)。
話したいことを話し、聞きたいことを聞く。こんなゼミらしいゼミは久しぶり。
(訊かれたくないことを訊かれ、聞きたくないことを聞く、と思っている人はいませんか?)
参加した学生さんたちも、その空気を持ち帰ってくれることでしょう。
来年は早池峰-宮守コンプレックス、宮澤賢治の愛した蛇紋岩のそばで、
新しい成果とビジョンを持ち寄って議論することになりそうです。
そのときに、また一歩進んだイメージをお話しできるように、
考えていきたいと思います。
追伸:
帰りにFSOの曽田さんに佐賀関半島へ連れて行ってもらいました。
典型的と言うか、なんというか、つかみどころがない感じの蛇紋岩。
フェリー出港の時間が迫る中で、何かを読み取ろうにも心落ち着かず、
黒浜で石投げしている子たちに語るべき言葉もなく・・・。
うーん、とうなるばかり。
それが、ちょっと悔しく、またうれしくもあり。
また行きたくなる気がします。
長崎を訪れるのは学部1年から2年にかけての春以来、でしょうか。
ただひたすら土地のものを味わって(食べ物も風景も)旅していたころと
なんだか違った心持で街を歩いています。
平和公園に立ち寄ると、中学生のときに被曝されたという男性が
修学旅行の生徒さんたちに体験を語っておられました。
何度となく、何度となく、繰り返し話してこられた。
そして、今日もまた、喉が嗄れるのもいとわずに、
出会う人、一人ひとりに語りかけておられます。
これほどに語り続けられるものを私は持っているだろうか。
それほどの気持ちを持って語っているだろうか。
移りゆく時代の流れの中で、変わらないものを見つめていかなければいけない、
捉えていかなければいけない、と感じました。
今回、長崎を訪れたのは蛇紋岩の研究仲間で情報交換&議論をするため。
ホスト役をしてくださった広島大の片山さんを中心に、富山大、静岡大、
京都大、金沢大などの関係者が長崎市はずれの日吉に集まりました。
橘湾の向こうに雲仙が見える素敵なロケーション。好天に恵まれました。
今回、私が発表に用意したのは、
昨年、八ヶ岳セミナーでの宿題になっていた(というか自身に課した)
「マントルウェッジ蛇紋岩化の岩石学的イメージ」。
一年経って、一歩進んだお話ができるのは幸せなことです。
石神、横山と一緒に石を眺めてきた1年間の成果です。
講演者に好きなだけ時間が与えられる、という空気でセミナーが進んでいたせいか
(話し手だけでなく聴衆が引き延ばしにかかる、いまどきあり得ない空気!)
話し終わると1時間30分も過ぎていました(最長は道林さんだと思う)。
話したいことを話し、聞きたいことを聞く。こんなゼミらしいゼミは久しぶり。
(訊かれたくないことを訊かれ、聞きたくないことを聞く、と思っている人はいませんか?)
参加した学生さんたちも、その空気を持ち帰ってくれることでしょう。
来年は早池峰-宮守コンプレックス、宮澤賢治の愛した蛇紋岩のそばで、
新しい成果とビジョンを持ち寄って議論することになりそうです。
そのときに、また一歩進んだイメージをお話しできるように、
考えていきたいと思います。
追伸:
帰りにFSOの曽田さんに佐賀関半島へ連れて行ってもらいました。
典型的と言うか、なんというか、つかみどころがない感じの蛇紋岩。
フェリー出港の時間が迫る中で、何かを読み取ろうにも心落ち着かず、
黒浜で石投げしている子たちに語るべき言葉もなく・・・。
うーん、とうなるばかり。
それが、ちょっと悔しく、またうれしくもあり。
また行きたくなる気がします。