忍者ブログ
Admin§Write

石ってすごいね

ある地球科学者のひとりごと。なぞかけ、なぞときの日々。

HOME ≫ [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29]

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


うれしいこと

海外に滞在すると、滞在先だけで受ける刺激やアイデア、データだけなく、
いろんなよいことがあります。

まず距離、時差がある分、日本に対して少し客観的になります。
ついでに自分についても客観的になります。
そして、家族や仲間のありがたさが感じられます。
遠くにいるからこそ、つながりを感じるのです。

こちらに来てから、ときどき子供達の様子を知らせるメールが届きます。
末っ子がだっこひもからはみ出そうなほど大きく成長した、とか、
兄貴が、クリスマスの劇の台詞を全部憶えて家で演じているとか。
ほのぼのします。

ちかごろ、一番上のスパイスちゃんがこんなことを言ったというのです。
「うれしくて涙が出ちゃった」
父親抜きの対話ですごくうれしいことがあったそうです。

こういうのは、ものすごくうれしくなってしまいます。

クリスマスプレゼントを見ると、どんな顔をするのかな。
そろそろ目を覚ます頃でしょうか。

追伸:
セントニクラウスとサンタクロースは違うんだ!って
こちらの人は強く主張しています。
イタリア人もオーストリア人もドイツ人もオランダ人も。
サンタクロースはコカコーラの陰謀なんですって。
PR

クリスマス

バイロイトは小さな街です。
その中心街にクリスマスまで出店が並びます。








こんな感じ。








サンタさんのオブジェ。
ヨーロッパの内陸らしい雰囲気が出ています。
水晶のがまのようでもあります。








お酒を出してくれるお店が当然あります。
あったかいワイン(グルーワイン)が人気。
ちなみにこの親父さんは店のご主人のようで
ずーっとここに立っていました。








寒いので、この火炎放射器のような暖房の前で
食事や飲み物をいただきます。








おかしや調理道具、雑貨、焼き物、いろんな店が出ています。
私は木工のお店が気に入りました。店ごと持って帰りたいような
すてきな作品が並んでいました。


冬休み

金沢大のEPMA分析の予約状況はドイツからも見れて、
あいつら何やっているかなぁ、なんて見ることができるのです。
その予約表、1日を除いてびっしりと詰まっています。
クリスマスイブだけはみんな忙しいのか見栄を張ってか予約なし。

ひるがえってバイロイト大学。
もう真っ暗です。アジア系の学生、ポスドクが小さな明かりを灯して
研究を続けていますが、ヨーロッパの人はほとんどいません。
これから1月の最初の週までお休みです。
建物の暖房がだんだん弱くなって寒くなるのだそうです。
手が震えて実験なんてとてもできない、なんて冗談も。

きっちり休むヨーロッパの方々。
日本人が集まると「どうしてこれで社会が回っていくかを
卒業研究のテーマにしなよ」なんて話になります。

個々がやるべきことをやっている、というのは感じます。

分別

「分別」

みなさん、この漢字をどう読みますか。
日常的にはゴミの分別なんていいますね。

「分別」は地球の化学的な構造を考える上でとても重要な言葉で
地球科学では基本用語となっているため、岩石学の講義のわりと
早い段階で教わります。その読みは「ぶんべつ」です。
(ちなみにゴミの分別とは「べ」のあたりのイントネーションが
若干異なると思うのですが、専門の方、いかがでしょう)

なかなか理解しにくい概念で、岩石学の洗礼の一つかもしれません。
英語では fractionation。どんな概念かイメージできますか?

この言葉を見ると、昔、ある女子学生が論文の和訳をまとめたレジメを
読むのに、「ふんべつ」「ふんべつ」と連呼していたのを思い出します。

ユニバーサルな知識と教養にあふれる彼女が「ふんべつ」と読むのを聞くと、
誤っているはずなのに知的な香りがして、『地球科学では「ぶんべつ」と
読むんだよ』と指摘できませんでした(私だけでなく先生も!)

地球科学には独特の言葉がわりとあります。
この読みが読めるようになったら、地球科学の仲間入りだね。
この漢字がすらすら書けるようになったら、この世界に入ってきたね。
気づかないうちに、ちょっと常識とはずれた言葉を使っているかも。

こういう「言葉」をもっと世に広げていく努力が必要かな、
なんて思います。クールにね。

追伸:
日本で「ゴミの分別」ってことが広く言われ始めた頃のお話です。
そのころは地域によって分別があったりなかったり、まちまちでした。

Uncertainty

BGIのスタッフ(超有名な方ばかり!)と分析やデータの話をする機会が
ぼちぼちあるのですが、誤差について第一に話をされるのが印象的です。

ゼミ発表後に同室のBobさんと話をしていて、
地震学者とコラボレーションをしてるのか、なんて話になったのですが
「地質学(岩石学を含む)も地球物理学もそれぞれのUncertaintyが分かって
融合的な研究が進められる存在って理想的だよね」ということを言っていました。

不確かさが分かるっていうのがプロフェッショナルなんだなと。
言えることと言えないことの分別ができるのが優れた研究者なんだなと。
日常会話レベルでそういう話をするような若い研究者が育っている環境が
ヨーロッパにはあるんだな、と感じました。

Bobさん、かの有名なDan McKenzieさんがスーパーバイザーだったそうです。
「僕の研究を学会のポスターで初めてみるくらい、何をやっているか把握して
くれていなかったけどね」って言っていましたが。

今は深発地震の発生メカニズムについて研究しているそうですが、
シュライネマーカースの検討をしながら相図を描いたり、はたまた、プログラムを
走らせたり、仲間の発表要旨を見たり、いろんなことをやっています。
昔は岩石学をやっていてフィールドワークもできてしまうすごい人です。
そして謙虚(ああイギリス人だなあ、と感じます)

ちゃんと積み上がっているな、とこちらに来ると感じます。
私も積み上げていかねば。

カレンダー ▽

最新CM ▽

プロフィール ▽


≪ 前のページ |PageTop| 次のページ ≫

※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【No.14】  Design by NUI.T  Powered by NinjaBlog