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石ってすごいね

ある地球科学者のひとりごと。なぞかけ、なぞときの日々。

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日本っていいな

先週末、3年生とともに能登を一周してきました。

西側の外灘には何度も足を運んでいますが、
東側の内灘へとぐるっと回るのは久しぶり。

じっくり地形を眺めながら進んでいくと、
輪島から曽々木海岸にかけて、山が海岸に迫っています。
富来から剣地にかけて見てきた海成段丘と比較すると、
せりあがるように高い。
海底から内陸地中へ延びる逆断層が
能登の北側で活発であったことがわかります。

お宿は、見附島を目の前に望めるところ。
おだやかな内浦をゆったりと眺めて、
おいしい海の幸をたっぷりといただきました。

そして、日本の宿といえば、お風呂、浴衣に卓球。

念願の珪藻泥岩の七輪ゲット。
切り出し坑ではすってんころりん転んでしまいましたが
そのくらいの代償はよろこんで払いましょう。

帰路の「のと里山海道」から見える山あいの
田んぼはあおあおとして豊か。

日本っていいなあ、としみじみつぶやきながら
2日間過ごしました。

学生たちと2日旅をすると、授業では見えない魅力が
たくさん見えてきて楽し。やっぱ勉強だけが人生ではないね。
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深奥を覗く

ラマンユーザが増えてきた今年。
メンバーの知識力アップ、情報交換のために
勉強会を始めました。

私がすっぽかしたり、危機的な状況もありましたが、
何とか目標の1章をみんなで読み切ることができました。

若者達のお勉強力は素晴らしくって、
3ヶ月経つとぐんとレベルが上がった感があります。
院生の人たちが引っ張ってくれるのがありがたい。

しかし、勉強を始めてみると、奥の深さがより実感されます。
多様な原子と原子の間の揺れを理論的に解析するには
対称性と群論の理解が必要。

さらに一歩踏み込むか。
しばしとどまって、復習をしながら考えてみましょう。

トマトの迷路

朝から小学校の奉仕活動で草むしり1時間。
むしって、むしって、むしりました。

奉仕活動のさなかの誰かの言葉。
「長く続けようと思ったら7割くらいの力で取るのが大事。全力でやってはだめ」
そのつもりでやっていたのに30分で満足してしまった私。
日常でもそのつもりですが、持久力の認識が甘いか。

家に帰ってきてプランターに育てているプチトマトを収穫していた娘。
しばらくすると、迷路を作りたいからカッター細工を手伝ってくれ、と。
浅い箱とふたを並べて貼り付けて、すでにマジックで迷路が書き込んである。
これを刻み込んで、トマトが転がる道を付けよ、と。

トマトは転がる物、という身体感覚がなかなかよい。
娘のアイデアを形にするべく、こちらもアイデアを絞って頑張りましたよ。

金沢は日差しは強いが風は涼し。
雨が続いた水曜日の野外調査法。
あと2回はこんな天気が続いてくれるとよいな。

共同研究者から論文受理の連絡も届いて、
ビールの栓を抜きたくなる週末の夜。

割れる

能登半島西岸では火山岩のなす美しい景観が見られます。

岩の形を作っている主要因は割れ目。
規則的であったり、不規則であったり。


門前の玄武岩。








デイサイトの溶結凝灰岩には
面状構造に垂直な縦の割れ目が目立ちます。








羽咋大島の玄武岩。
いろんな角度で平行割れ目が入っています。
丸い岩が乗っているのが不思議。










こちらも玄武岩。
いろんなブロックの集まった火砕岩の様相。
ブロックも溶岩が割れたもの。








中は均質なのに、割れ目がいろんな景観を作り出します。不思議。

メランジュと交代作用

熊本大学の西山さんに案内していただいて、
長崎変成岩類を見学してきました。

さまざまなブロックが混在するメランジュ。








マトリクスはもともとはアンチゴライト-滑石蛇紋岩。








それが、アクチノ閃石、緑泥石へと変化し、
はてにはアルビタイトになってしまう。

そうするとこんな見かけに。
ブロックはもともとはメタベイサイト。
それがアルバイト(Na長石)の塊に。








すべてがナトリウムに置き換えられていく・・・。
おそるべし交代作用。


今、日本で蛇紋岩が最も似合うお二人。







しかし、ここもアクチノ閃石に置き換えられている・・・。

メタベイサイトの中を歩いていると思っていたら、










隙間をうめるアクチノ閃石岩。すべてはブロックだったとは・・・。

蛇紋岩とメタベイサイト、泥質岩の混合。
アルビタイト化は宿命なのだろうか。
現在のプレート境界でもこんなことが起こっているのだろうか。


西山さん、面白い露頭を見せていただきありがとうございました。
お付き合いいただいた森さん、重野さんにも感謝。


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