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石ってすごいね

ある地球科学者のひとりごと。なぞかけ、なぞときの日々。

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現役

AdolpheとFrançoiseのお二人はすでに退官されているのですが、執筆活動を続けておられます。
ゲスト用のオフィスの向いの部屋におられて、議論する声が毎日のようにきこえてきます。

Françoiseは好奇心、探究心が並み外れていて、次から次へと質問が出てきます。
何が問題かを追求し、答えを探す作業にずいぶんと付き合ってくれました。
「面白いねー」と独特のイントネーションで繰り返し言ってくれるので、ものすごく元気が出ます。
こうやってモンペリエで研究者を育ててきたのかなと思うと貴重な体験だったと思います。

実は私の初めての国際的な研究業績は、Françoiseの提案に後押しされて進めたものなのです。
幌満で開かれたレールゾライト国際ワークショップでポスター発表したときに、
「この石のかんらん石結晶方位を測りなさい」と強く勧めてもらって、
ユニバーサルステージでの大変な測定(知る人ぞ知る)に取り組み始めたのでした。
聞くと、日本に来たのはこのときだけで北海道しか知らない、ということなので、
なおさら縁を感じます。

先日書いたように、Adolpheにも私の研究について議論してもらいました。
最初はちょっと斜めに見ている感じでしたが、薄片を見せて話をすると、
ずいぶん乗ってきてくれて、2時間後には、問題の本質的な部分で
アイデアを共有することができました。

彼らが軸にしてきたプロセスと違ったプロセスが見えている、という話なので、
簡単には受け入れられないと思ったのですが、あっさりと理解されました。
一つ一つの情報を論理的に組み合わせて、何が起こっているかを考えていく、
しっかりとした根拠の上に考察を進めていく様子が伝わってきます。
物を見る、そこから情報をとる、考える、という過程は感動的です。
最後は大興奮。立ち会えて幸せでした。

Adolpheは今温暖化問題に取り組んでおられます。
すでに関連著書が3つもあるとか。

議論も探究心も全く錆びついていない、まだまだ現役のお二人でした。

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