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石ってすごいね

ある地球科学者のひとりごと。なぞかけ、なぞときの日々。

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千年先を見据えて

メディアを通して伝えられる、東北・関東における地震と津波による甚大な被害、
そして様々な二次災害の様子に、胸を締め付けられる思いで日々過ごしております。
それぞれの現場におられる方々の悲しみ、不安、そして危機感は、想像の及ばぬほど
大きなものと思われ、ただただ、少しでも希望の光が差すようにと祈っています。

地球科学に関わる者として、地震という地質現象を前にして何ができるのか?
私たちが直面した巨大地震のエネルギーの大きさに無力感を感じてしまいますが、
向き合っていかなければなりません。私がたどり着いた結論はいたって月並みなものです。

現象を正しく理解する。

何事においても予測をする上で最も確かな情報は経験です(検証の材料となる)。
遠洋へ船を向けて津波を逃れた漁師の方々は、経験と伝聞の大切さを立証しています。
今回は防災の観点で想定されていた規模を大きく上回る地震が起こってしまいました。
人類がほとんど経験したことのない規模の現象を、確からしさを持って予測することは
非常に難しかったと思います。

今から数百年、千年も前の震災の記録は、今の科学へ十分な情報を与えてくれるとは
言えません。それは、時の流れと共に、地震や津波といった天災への理解不足も大いに
影響していると思われます。

私たちは未曾有の巨大地震に直面した人間、国家として、歴史的責任を負っています。
すべてを正確に記録し、そして徹底的に解析し、未来の人類のために情報を提供するという。
同時に、どの点の理解が不足していたかを自省し、新たなアプローチに取り組む必要があります。

その営みは各方面の研究者によってすでに始められています。
私たちPSG研究室も物質科学と構造解析の視点から貢献したいと考えています。

100年、1000年と、経験と考察を積み重ねていきましょう。
その先に地震現象とのより良い付き合い方が見えてくることを信じて。
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