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石ってすごいね

ある地球科学者のひとりごと。なぞかけ、なぞときの日々。

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頁岩

「ページ」を漢字に変換すると「頁」。だから「頁岩(けつがん)」は「ページ岩」。
そこから連想して、本のページをめくるように、はがれる岩なんだと思っていました。

6月の巡検で久しぶりに現物を見たところ、ちょっと印象が違っていました。




▽つづきはこちら

薄くはがれるところもありますが、むしろブロック状に割れています。
側面を見るとぎざぎざと細かな凹凸があり、製紙と裁断の不揃いな古い本のよう。
軽くて少し分厚い、1900年代前半の洋書を連想します。


「ページ岩」なんていう楽しい名前をつけた人は誰なのでしょう?
「shale」という地学用語を輸入したときにあてたのでしょうか?
髭をひねりながら、偉い先生が考えたのかもしれません。
それとも、日本の地質屋さんがニックネームとして使っていた?
それも楽しいですね。

今だったら、「ページ岩」とはならないかもしれません。
現代の製本は美しいので、岩のはがれ方からページを連想できないでしょう。

よくよく考えると、そもそも石に名前なんてなかったわけですから、
学者(もしくは風変りな博物者)は石を発見しては名前を付けたのでしょう。
世界にはどれだけの種類の石があるのだろう?なんて考えながら。

ユーモラスな名前や風流な名前。
詩や俳句をひねるように、いろんな岩石名が生み出されたのでしょう。
その頃の地質学は楽しかったでしょうね。

結果として、系統性のない名称群が出来上がったのも当然のことかと。
憶えなきゃいけない今の学生さんにとっては苦しみの種となっているかもしれませんが・・・。
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